県地震対策セミナー2019で

きのう2019年2月5日、埼玉会館で県地震対策セミナー2019 が開催されました。ピースボート災害ボランティアセンター辛嶋友香里さんの講演と、自主防災会3団体の表彰がありました。
辛嶋の講演は具体的でなかなか参考になりました。「1人の100歩より100人の1歩」というスローガンは分かりやすい。ABAの活動もまさにそうした考え方と言っていいと思います。また、
* 避難先は指定避難所に限られず、把握が困難になる
* 避難所は2カ所以上を知っておく (使えなくな避難所もある)
* 大災害発生時にリーダー不在となった時の後任を決めておく
* マニュアル頼りではなく、 (訓練して) アタマに入れておく
* 避難所の運営主体は避難者であること
* 避難生活が長期化した場合のことが考えられていない
* 食料など配布のルールを決めても、代理で行って怒られたケースがある
* トイレの男女比は1:3に、男女共用のトイレも
* 避難居室のホコリを防止するため、下足は入口で履き替える
* ゴミ箱にはフタをするとよい
などたいへん実践的で参考になりました。
また避難所を閉鎖しても支援の終わりではない。倉敷市真備町では冠水した家屋を清掃したいという要望がまだ100件以上未対応となっていて、ボランティアの不足が深刻だ、とのことでした。
表彰は鴻巣市中郷自主防災会、久喜市鷲宮第24区自主防災会、白岡市新白岡グランガーデン区民会でした。興味深かったのは、災害時要支援者のリストを整備していること、新白岡グランガーデンでは屋上の貯水タンクへの揚水訓練を行っているということでした。