上尾市防災士協議会 (ABA)
◆ABA 防災マニュアル 概要版
Ⅰ-② 家具転倒防止など
2.ご家庭の地震対策
最も重要な地震対策は、耐震補強と家具の転倒防止です。阪神淡路大震災による死者は6,308人でしたが、死因の割合はなんと89 %が家屋や家具の倒壊です。
激しい地震では、机の下に
隠れる余裕はありません!
またケガ人は、家具の転倒(46%)とガラスによる怪我(29%)を合わせると実に75%。つまり、家ですぐできる対策を行うだけで、大半のケガをなくすことができる、ということになります。
また高層階ほど家具の転倒・移動が起こりやすくなります。 1-2階の家具転倒世帯の割合 16.8 %に対して、6-10階は2倍、11階以上は3倍にもなります。(東日本大震災=東京消防庁ハンドブック) 建物は丈夫でも、長周期地震動の影響で家具転倒の危険はむしろ高くなっています。
②.ガラス飛散防止
*ガラスの飛散防止フィルムを貼る。
*カーテンを引いておくだけでも効果がある。
*揺れで食器棚から食器が飛び出さないよう
に、食器の下にタオルを敷き、耐震ロックを
付ける。
◆ 毎月定額制の防災対策も
危機管理教育研究所代表の国崎信江さんは
防災対策費を毎月3,000円程度と決めて、家具
転倒防止装置を少しずつ整備したそうです。
-ABA 防災マニュアル 概要版 p3
①.家具・家電の転倒防止
*家具などを器具で床、壁に固定。
L字金具が耐震性能が高いですが、2つの器具を組合せることで同等の効果があります。
1日の内でもっとも滞在時間が長い寝室の対策がイの一番です。家具やタンスが布団の上に転倒しないよう、配置を変えることも検討します。
・連結できる家具は連結する。
・L字金具 ・つっぱり棒
・ストッパー (家具の下に挟む)
・滑り止めシート (食器棚の中に敷く)
・振動吸収材 (小家具、家電品)
・柱と紐でつなぐ。
・釘が打てない所や冷蔵庫などには粘着
テープ式の器具もあります。
(ただし 5~10年で点検を)
・ テーブルなど部屋の中に置くものは
足を粘着テープで、床が絨毯ならマジ
ックテープのオス側で固定します。
・家具と天井の間に段ボール箱を置いて
も効果あり。天井とのすき間を2cm以
内とし、ダンボールに衣類など軽いも
のを詰め、スベリ止めをします。
*家電製品もしっかり固定。
*重い物を上に収納したり、落下しやす
い物を家具の上に置かない。
*本棚の手前側に滑り止めテープ (厚さ
2mm以上) を。ガムテなら4枚重ね。
③.その他の注意事項
*高い所に割れ物をおかない。
*室内にスリッパや非常用の履物を用意する。