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◆ABA 防災マニュアル 概要版
         Ⅲ. 水害対策篇   

1.わが家の水害対策会議

 水害は地震と違って、あるていど事前に予測できます。まず

①上尾市ハザードマップWeb版などでご自宅の予想浸水深など危険度を確認し、

② マイ・タイムラインを作って、しっかり準備しましょう。

平成30年7 月の西日本豪雨を見ると、避難指示を待ってからでは、命を守るためには不十分です。高齢者等避難で早めに避難するようにし、浸水しても流失の怖れはないと思われる地域や、夜間や大雨の降っている情況での立ち退き避難はかえって危険な場合があるので、そうした時には垂直避難を考えてください。

① 上尾市ハザードマップWeb版

 で自宅の予想浸水深など危険度を確認

②「マイ・タイムライン」を作る

​ わが家のマイ・タイムラインを作っ

 て、避難先や避難のタイミング、ルー

 トや避難方法についてご家族で考えて

 おきましょう。p11

そして乳幼児・高齢の方・ 病人・

   妊婦の安全確保と避難方法を決めておく

 山村武彦氏の「雨の日散歩」

「わが家のハザードマップ」づくりを

平常時の、あまり激しくない雨の日に避難経路の危険箇所を確認して、「わが家のハザードマップ」をつくってみましょう

「安全とは、与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものなのです。」

  (防災システム研究所 山村武彦氏) 

  -ABA 防災マニュアル 2024 概要版  p11 - 

気象庁の Tenki.jp 2023.08.06 記事では、洪水などの場合、自宅の状況によって命を守るべき行動が違ってくる として、以下の5つの場合は「垂直避難」ではなく、早めに「立ち退き避難」をしてください』とのことです。

①. 堤防の近くで、川の氾濫による建物

    流失危険区域である場合
②. 建物の最上階の床まで浸水する

    想定される場合 (これは2階建てなら最

     予想浸水深3m以上に当たります)
.地下室など浸水が想定される場合
④. 海抜ゼロメートル地帯場合
⑤. 山間部で、川の流れの速い所など、

    建物の流出が想定される場合

 以上のような場所では早めに立ち退き避難、そうでない場所で避難行動が遅れて「緊急安全確保」発令となってしまった場合は、垂直避難をしましょう。

2. 浸水・逆流の防止方法

①. 浸水防止に土のう・水のうを

ふだんから土嚢を用意し、玄関先などに置いて浸水を防ぎます。ゴミ袋を使った簡易な水のう (下を参照) を使う方法もあります。

②. 室内逆流防止

地震では排水管の損傷、水害時には排水溝があふれるなどて逆流が発生し、1階のトイレや浴室・洗濯機等から泥水が噴き出す恐れがあります。

これを防ぐのに、45L程度のごみ袋を2枚か3枚重ねて水を入れ、しっかり縛って水のうを作ります。これを便器の中や、浴槽・洗濯機の排水口の上に載せるとかなり逆流を抑えられます。

(遭難事例)  2009年8月、台風9号で発生した兵庫県佐用町水害では、佐用川支流の幕山川沿いの町営団地に住む3家族11人が、夜8時過ぎに豪雨の中を小学校に避難しようとして遭難しました  (8人死亡、1人不明) 。 

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