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避難先・避難のしかた
    B. 垂直避難 (自宅退避)

  垂直避難 (自宅退避)  とは、自宅や隣接建物の2階以上の高いところへ避難することです。

●家屋倒壊危険地域でなく、

●予想浸水深が 0~3m以内で、

●ふだんから備蓄をしていて

●1日程度なら安全に過ごせる

.

というお宅ならば、屋外への水平避難よりも、垂直避難も選択肢の一つです。3mは一般的に2階の床の高さに相当します。

コロナ問題のため、避難所の収容力は半減以下になっています。ほんとうに避難所を必要とする方が避難所に入れる、ということも大切なことです。

◆高齢者や災害弱者がいらっしゃったり、周囲から孤立するなどの不安があれば、早めに水平避難をしましょう。

◆用心のため、土のうの配置、クルマの安全確保、高額機器を2階へ運ぶなど、被害を最小限にとどめるための措置をしておきましょう。

台風の場合は暴風対策をしましょう。

  -ABA 防災マニュアル 2023  p30 -

(遭難事例)  2009年8月、台風9号で発生した兵庫県佐用川水害では、佐用川支流の幕山川沿いの町営団地に住む3家族が、夜8時過ぎに豪雨の中を小学校に避難しようとして遭難しました (8人死亡、1人不明) 。 

また、予想浸水深が深いなど危険性のあるお宅であっても、事情により早めの避難ができないうちに、

 

●気がついたらすでに道路が川のようになっていた

避難情報が夜になって発令され、暴風雨などで避難所へ避難する道中がかえって危険と判断される

 などの場合は、ムリに避難所へ行かないで垂直避難を考えましょう。そして、必要なら救助を要請しましょう。

予想浸水深 0 m のお宅では、親戚・友人の避難を受け入れることも考えられます。

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