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災害時のデマについて

きのう9月1日は防災の日。これは大正12年(1923)9月1日の関東大震災を忘れないようにする記念日です。今回は災害時の流言飛語について、考えてみました。

2016年4月の熊本地震では、地震が発生した14日夜、「ライオンが逃亡した」「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」などの悪質なデマが「ツイッター」に投稿され、拡散しました。

ライオンの逃亡ではわざわざライオンが街を徘徊する写真も貼られたが、海外の写真らしいそうです。

「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」とする投稿は関東大震災の際のデマをまねたものとみられ、当時混乱の中で朝鮮人が井戸に毒を入れたり、放火をしたりというデマが流され、東京・横浜などで多数の朝鮮人が虐殺されました。 (参考: 産経ニュース 2016.4.15) (なお犠牲者数については諸説があります)

今年7月の西日本豪雨の被災地広島では、「レスキュー隊姿の窃盗グループがいる」という情報がツイートされ、広島県警からウソ情報だという注意喚起が行なわれました。(参考: Yahoo ニュース 2018.07.09、下記データは広島県警発行)

上の3例はたいへん悪質なケースです。特に「朝鮮人」の件は関東大震災時の朝鮮人虐殺を知っていて書いたものと思われ、きわめて悪質で、ヘイトスピーチなどというレベルのものではありません。

近年はSNSの普及で不正確な情報・うわさが拡散しやすくなっています。正確な情報も流せるわけですが、確認に時間がかかるという弱点があります。ツイートには間違いや、時には悪意のある嘘も含まれています。安易にリツイートせず、流言飛語に踊らされないよう心がけたいものです。

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