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浸水深5.4mでもサバイバル


倉敷市真備町について、その後さらに分かったことがありました。

倉敷市真備町地区で、浸水の深さが広範囲で5mを超え、最大で約5・4mに達していたことが8月4日、土木学会(東京)の調査報告会で明らかになった。浸水深が5mを超えるエリアは東西3・5km、南北1kmに及んでいたと推計した。

学会メンバーの前野詩朗・岡山大大学院教授(河川工学)は「2階への避難も難しかった可能性がある」と報告した。

これは、倉敷市ハザードマップで予想浸水深5m超とされていたエリアで、想定通りということになります。そのことを知って事前に準備することが大切です。

また、垂直避難が難しい場合もあるとは思いますが、無駄とは思えません。真備町での死者の80%が1階で亡くなっていることを考えると、2階への避難はそれなりに有効だったと思われます。

真備町地区の住民グループ 「箭田地区まちづくり推進協議会」 事務局長の守屋美雪さん(69)は、「私たちは堤防の高さに安心し、水害の記憶や警戒心をなくしていたのかもしれない」 と言う。

というのも真備町では、1880(明治13)年、末政川の堤防が崩れ落ち、28戸が押し流され33人が犠牲になり、さらにその13年後、1893(明治26)年には高梁川と複数の支流で堤防が決壊し、付近の384戸のうち19戸を残して全て押し流され、犠牲者は180人に上った。

協議会の活動の一つに、小中学校の校舎や井原線高架に決壊時の想定浸水深を示すオレンジ色の横線を引く取り組みがある。横線の位置は小田川の堤防の高さに合わせた地上5メートル前後。2年前に始めたが、時に「大げさだ」 と批判を浴びた。後で痕跡を調べると、多くがオレンジ色の横線辺りに達していたという。

堤防の高さに安心していたという言葉は、巨大な防波堤に安心しきっていた岩手県宮古市田老町を思い出させます。

想定浸水深を示す表示は東京の下町でも見かけますが、たいへん重要なことだと思います。ここ上尾市でも、限られた範囲ですが洪水時の想定浸水深5m以上や2~5mのエリアがあります。そうしたところでは、想定浸水深を示す表示や、避難所や施設へのボートの配備、ご家庭へのボート購入推奨などを検討してはどうでしょうか。

浸水深の深い所を上尾市ハザードマップで探してみると、以下のようです。しかし完全ではありません。ご自宅はどうなのか、ぜひ一度確認してください。 市指定避難所一覧 はこちら

(◆ 指定避難所)

想定浸水深5m以上 徳星寺 (畔吉) 

          県立上尾橘高校 (平方)

想定浸水深2~5m  江川沿い、その支流・逆川沿い

          大石南中学校 ◆ の西北部 (畔吉)

          若竹ホーム (小敷谷)

          小林寺 (小敷谷)

          平方北小学校 ◆ (平方)

          平方小学校 ◆ の東側 (平方)

          秀明栄光高校 ◆ (上野)

          つつじが丘幼稚園 (上野)

          西貝塚環境センター ◆ (西貝塚)

          戸崎橋付近 (戸崎)

          荒神上橋の東南部 (瓦葺)

想定浸水深2m以下  (省略)

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