大阪地震の教訓 4つ
大阪府北部で2018年6月18日午前7時58分に発生した地震の最大震度6弱は、大阪府内では1923年の観測開始以来 最大だということです。地震ない地域だと思っていたのは、新潟地震の前と同じです。
死者は、5人 (21日現在) となっていますが、ブロック塀などの倒壊で2人、タンスの転倒や書棚・で3人ということです。高槻市寿栄小学校の小学生は本当に傷ましいことでした。ブロック塀の点検、家具の固定がたいへん重要だということが分かります。
またこの地震の原因は、震源付近の断層が複雑で特定できないということですが、いちおう有馬-高槻断層帯の東端付近といわれています。
この断層帯で30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率はほぼ 0%~0.03% とされていました (地震調査研究推進本部 2017年1月1日現在の予測) 。
ほとんどゼロと思って不思議ではありませんが、これは上尾市に最も近い「関東平野北西縁断層帯」地震の発生確率 0~0.008% と大差がありません。発生確率はあてにならないと思わなければなりません。
また「防災科学技術研究所」が発表している、震度6弱以上が予想される地域(予測地図)によると、 大阪市:56%、 さいたま市:55% でほとんど同じです。これは保険会社が地震保険の料率計算に使用する数値とほぼ同じようです。私たちも日頃の用心と対策を進めましょう。
( 追記 7/12) 政府の地震調査委員会は10日、地震の震源は有馬―高槻断層帯や上町断層帯ではなく、震源の北側と南側の地下にこれまで知られていなかった二つの断層があって、それがほぼ同時に動いたことで起きたと推定されると発表しました。未知の断層が原因では、発生確率もあてになりませんね。