参考にしたい東京都港区の施策
リスク対策.com の「あんどう りす」さんの記事で、東京都港区の先進的な家具転倒防止施策を知ることができました。(クリックするとそのページへジャンプします)
港区では地震対策として、4つの施策を実施しているそうです。具体的にはぜひあんどうさんの記事を読んでいただきたいのですが、それは、
① 賃貸物件の原状回復義務の免除
② 家具転倒防止器具を無償で支給
③ 転倒防止器具の取り付けを援助
④ 飛散防止フィルムの取り付けを援助
というもので、予算の余裕がないとできない面もありますが、なかなか他の自治体では見られない素晴らしい施策です。
特に家具転倒防止で問題となるのは、賃貸アパートなどで壁や天井に工作ができない、原状回復義務がある、ということです。そのために十分な転倒対策が取れないケースが多くなっています。そこで港区では、区営物件など区に関連する物件について、防災のための家具の固定は原状回復義務が免除されるようにしたそうです。
「クーラーのネジ穴は賃貸物件であっても開けることができます。クーラーは常識なので、通常損耗とされているからです。であれば、防災も常識だよね? 壁の傷より命が大事では? ということ」 と、「あんどう りす」さんはおっしゃっています。
この考えをUR団地などに広げることは考えられないでしょうか? 震災の被害を軽減する、命を守る、ということでは、家具転倒防止は耐震補強とならんで 「いの一番」 の課題です。これについては市の予算も必要ありませんから、ぜひ賃貸住宅の家具転倒防止について原状回
復義務を廃止するよう、各方面に働きかけていきたいと思います。
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