上尾市防災士協議会 (ABA)
◆ 下水の使用可否確認の手順は
熊本県益城町のマニュアル を参照
トイレ対策
*トイレは我慢できません。2016熊本地震では、3時間で4割、6時間で7割以上の避難者が用を足したくなったそうです。
災害時に水洗トイレが流せなくて困ったという話はよく聞きます。しかし、調べてみるとほとんどの場合は上水道が断水して水洗トイレが流せないので、下水道は地下にあるので被害が軽微な場合がほとんどです。
◆公共下水道の機能自体の喪失はごくまれです。下水が詰まって1階から汚水が
吹き出したという話を検索してもほとんど見つかりません。
2024能登半島地震でも下、石川県下水道局の報告では下水道の被災は上水道に比べてわずかで、下水機能は維持されました。
◆戸建であれば汚水桝が流れていることを確認すれば大丈夫です。
◆マンションや団地では、大地震時 (震度5強以上) には各住戸のトイレの使用を全面停止し、点検確認を終えるまで使わないのが望ましいとされています。
実際に下水機能が破壊されるケースはほとんど無いかと思われますが、対応としては汚水の流下機能の簡易検査を行なうと良いでしょう。
検査用具に「通る君」というものがあります。白い粉体と黄色い球体を最上階から流し、汚水桝に流れ込むのを確認すれば、下水管におおきな損傷がないと判断できます。
(参考)
横浜市総務局 危機管理室
国土交通省 水管理・国土保全局
マンガで解説。利用自由で分かりやすい。
リスク対策.Com あんどうりす
-ABA 防災マニュアル 2026 p10-
◆ 各種のトイレの使用可否
*マンションなどの住戸・共用トイレ
下水管点検中は ✖ 全面使用停止
下水管不通時は ✖ 〃
断水だけなら風呂水で流す 〇
停電だけなら手動操作で流す 〇
*マンホールトイレ (設置済の場合)
〇 使い方は訓練が必要です。
▼ただし、エレベータが停電で停止すると、上層階では利用が困難。
*携帯型トイレ
〇 使用可。ただし1人1日6回分程度の備蓄が必要。(小水は数回使い回しも)。消臭剤を使っても、密封できる容器など長期保管時のニオイ対策は必要です。
▼ 緊急時のみ使用可。
① 45ℓのゴミ袋を1枚かぶせて固定し、
② その中にもう一枚のゴミ袋で2重にし、
③ 凝固剤を小水後に振りかけて凝固。
④ 小水なら数回利用で、つど凝固。
⑤ 最後に消臭剤を加え、袋の中側1枚を
取って口を縛り、生ごみとして処理。
⑥ その後にまたゴミ袋を1枚仕込む。
大の場合は1回ごとに消臭剤・凝固剤を入れ、固まったら袋を2中にして口をきつく縛って保管。その後トイレにまたゴミ袋を1枚仕込みます。
なお袋1枚ではかなりニオイが漏れます。2枚でも市販の防臭性の高い非常用トイレでも、日にちがたつと臭うことがあります。
なお詳しくは、「チーム・トイレの自由」さんのホームページをご参照ください。
ただし普通のものではニオイがするので困る。長期保管時のニオイ対策は必要です。
*非常用密封型トイレ
△ 特別な器具でビニール袋を完全密封しニオイをシャットアウト。ただし高価です。
<ご注意>
固化タイプ以外の非常用トイレ汚物の回収は、 通常タイプのゴミ収集車では破裂するので、平積みトラックで収集することになります。通常ゴミと別途の作業となり、大災害時には回収にかなりの時間がかかると思われますので、ニオイ対策が重要になります。
それを考えると、高価ですが 「非常用密封型トイレ」 も選択肢になるでしょう。