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避難所 雑魚寝でいいの?


「避難所 雑魚寝でいいのか?」という記事が2019年10月23日の毎日新聞夕刊1面トップに掲載されました。狭い空間に大勢の人が雑魚寝、夜になれば冷えてくる硬い床にシート1枚。一方、長野県上田市立塩田中学校体育館には、大人が2~3人入れる簡易テントが立ち並び、パーテーションもあってツイッターで話題になったそうです。

スフィア基準で一人当たり面積 (3.5㎡以上) やトイレ数の基準 (20人に1つ、女性用を男性用の3倍) などが示されていますが、スフィア基準は戦争難民など長期滞在を想定したものと思われ、一時的な避難者にそのまま適用するのは難しいと思われます。私の所では、体育館を効率よく利用して1人2㎡に限定しても、周辺住民の2~3% しか収容できないのです。避難所が長期化する場合に、県や市で段ボールベッドや目隠しカーテン、簡易テントなどの用具を投入できるよう準備をしておくのがいいと思います。

しかし、開設当初でも体育館の床に敷くものを段ボールシートにしたり、パーテーションを用意したりすることは考えられます。

また、先日の台風21号で上尾市の一部の避難所で避難者があふれ、ほかの避難所に行ってもらったケースがあったようです。上記のように体育館の収容可能人数はかなり少ないのです。しかし豪雨の中を別の避難所に行かせるというのは大変危険です。私見ですが、その場合は一時的に教室などを開放するのがいいでしょう。それは市全体としてそのようなルールにしておくべきでしょう。また校庭を自動車に開放することも、検討すべきです。

こうした、避難所の開設・運営について、水害や大地震、想定する避難者数などケースごとにあらかじめ対応を検討しておくことが必要ではないでしょうか。

(写真は一般財団法人消防防災科学センター 災害写真データベースより。ただし今回の水害時の写真ではありません。)

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